小さな見つけもの・・・。
一昔前は、おそらくいたる所で満開の花を咲かせていたであろう花です。シロバナの延齢草。
白い部分は、がくと聞いてます。今では、わざわざ探さないと出会えない花になってしまいました。
数年前、たまたま車を走らせていた時に、白い色のかたまりが目にはいり、車をとめて雑木林の中に、この花の群生を見つけました。驚きました。陽のあたりぐあいや、土地の状態などなど、おそらくいろんな条件が満たなければ育たない。ビュンビュンと行き交う車の騒音にポツンとそこだけ別の空気が流れているようでした。ほんの一瞬ですが、なぜか山の中にいるような清涼感を感じました。花の詳しい人の話によると、この花は、種が土に落ちて、白い花を咲かせるまで約十年かかるそうです。十年という、年月は本当に様々なことが、変わってしまう年月だなーとふと思いながら。
毎年、この雑木林がまだそのままでありますように
延齢草に今年も出会えるようにと、思いながら見に出かけています。
そして、今年も変わりなく静かに咲いていました。まだ、夏にはいりかけそうな日差しの中で。
2 comments
1. kazuo (30 6月, 2008 - 16:30) says:
花にふと心を奪われる。
そんな瞬間は、もう何年も無いような気がする。
なんとなくぼーっと眺め、一瞬で忘れ去る花がほとんどです。
花にも、色んな見方があり、捉え方があるんだなと、
感心する次第。
生命の息吹が、後からじわーっとハートに届いてくる、
とっても素敵なショットですね。
瞬間より、花が咲くまでの時間の長さ、
その時間の素晴らしさを感じさせてくれます。
これからもhachiさんが感じる自然や空気、
楽しみにしています。
2. hachi (30 6月, 2008 - 18:44) says:
いっぱいありますよね。同じ場所に何回も足を運んでも気がつかなかったりして。何かを見つけれるアンテナって出たり引っ込んだりしているんじゃないかって思うほどに、えー何度も来てたの始めて見つけちゃったとか驚くときあります。普段そのアンテナをきちんと出していれるようにと思ってます。