小樽の水
ボトル入りで売られている水は、天然のミネラルウォーターであることが普通ですが、写真の「小樽の水」は水道水です。世界中多くの都市では、水道水は飲料に適さないことが多いものですが、小樽の水道水は飲料水としてボトルで販売できるほど良質な水なのです。
ところで、小樽市民は、このボトル入りの「小樽の水」を買うことはありません。中の水が水道局供給の水道水と同じなら、(水道料金も払っていることですし)わざわざ買う必要がないからです。水道水をボトルで売るのは、多分、観光客に小樽の水が安全でおいしいこと、そして何よりも、なぜ小樽の食べ物や飲み物がおい しいのかを知っていただくためだと思われます。食べ物のおいしさは、水の良さに因るところが大きいですから。
小樽の水を飲んでみてください。塩素の臭いや味がないことがおわかりいただけると思います。水道水の素となる水そのものが、あまり殺菌をする必要のないほどきれいなものだからなのです。
都市で暮らす上で、良い水に恵まれるのは幸せなことです。おいしい水と食べ物のある、そして人々が温かい小樽にあなたも住んでみませんか?
※この記事は、2007年5月2日に掲載された記事の更新版です。