かつては銭函の台所だった。
もっと昔は映画館だった。
食品のほとんどを扱い、
あっちこっちで世間話。
駐車場なんか無くたって、
みんなほとんど毎日来てた。
市場簿中に入っていたお菓子屋ガ好きで、
ガラスケースに入れられていた、
色とりどりのお菓子は、
金属の丸いスコップ状のような物で、
サクっとすくわれ計り売りされていた。
そのサクッという音と、紙袋に包まれる音。
繁栄を極めた銭函市場はもうないけど、
同級生の息子にそんな話をしたら、
とても喜んでいたのだった。
いつまでも思い出の中心にある市場なのだ。
撮影地:銭函2丁目
Copyright (C) Kazuo Yamamoto
投稿: kazuo | 2010-04-26 (月) - 21:53
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