夏至の三輪車

夏至の三輪車|Copyright (C) Kazuo Yamamoto

今日は夏至。
一昨日まで冬至だった様な気がする。
日の長さより、蒸していた感が強かった。

写真の老人用の三輪車は、
俺の爺さんが九州で乗っていた。
当時は曾孫を荷台に乗せて、
サイクリングに行くくらい元気だった。

彼も天に召され、自転車は北海道に渡り、
当時2歳だった長女も、
来年は高校の受験生になる。

錆びた三輪車は俺の親父が手入れし、
どうやら元気を取り戻し、
親父の足になっている。

夏至を過ぎて冬至に向かうように、
人は感傷に浸りながら、
かつ元気に歳を重ねて行くのだろうか?

撮影地:小樽市銭函2丁目
Copyright (C) Kazuo Yamamoto