もう誰も住人はいない。
今は亡き爺さんの友人で、いつもガキだった俺を見ては、
「お前、なんか悪いことしてるべ?」と覗き込むように言われた。
なまら怖かったので、苦手だったけれども、
大人になって思う。
そうやって子供をしかる近所の親父も居なくなったのと…
自分にしてみても、他人の子供をそうそう叱れない。
昔の親父達は豪快だった。
そして、
青い煙突からは当時の今頃沢山の煙が出ていた。
その昔の親父さんもずっと前に天国に行かれました。
その廃屋には空から雪が重ねられていました。
撮影地:小樽市銭函海岸通り
Copyright (C) Kazuo Yamamoto
投稿: kazuo | 2010-02-10 (水) - 22:41
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