ちっちゃなボランティアさん

ちっちゃなボランティアさん| Copyright (C) Kazuo Yamamoto

雪が多い日、小さなボランティアさんがいた。
まだ幼稚園の年少さんくらいのちっちゃな女の子は
後ろで見守るお母さんと一緒に、
雪あかりの路を灯す準備をしていた。

せっせと働くちっちゃなボランティアさん| Copyright (C) Kazuo Yamamoto

材料となる雪柱になる雪を筒に突っ込んでは固め、
固めてはまた雪を集め…
そのスピードたるや大人も顔負けで、
お母さんに「大変ですね。」と声をかけると、「楽しんでますから。」とにっこり。
子供も「もうすぐ明かりが点くからまたみてね。」とにっこり。
「うん、また来るね。」とこっちもにっこり。
結局、その日は用事があって観れなくなってごめんなさい・・・

楽しむボランティアさん| Copyright (C) Kazuo Yamamoto

その親子の手前で、道路脇のアイスキャンドルを作る若い女性。
彼女にも同じ様に聞くと、にっこり同じ答え。
「楽しんでますから。」「夕方見に来てください。」
そして「来年もやりますよ。」と頼もしいお答え。
彼女にも「観に行けなくてすみませんでした。」と謝りたいのだった。
そうやって灯されたオブジェに人の心が動かぬ訳はない。
手宮線の『雪あかりの路』来年は見るぞと思うのだった。

明日は上村愛子ちゃんがすべる日。
ちょっとだけ長野県の白馬の銀座通りで、
一緒に飲んだこともあるから応援している。
愛子ちゃんの母と子が一緒に歩む姿は、
その日のボランティアさんに重なった。
メダルに灯りが灯ることを願っている。
きっと大丈夫!

撮影地:小樽市手宮線沿い
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