扉のむこうがわ

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突然として空き地になった。久しぶりに通ってみると、あ然とする。そして思いだす努力を数秒する。この隣のお宅がこうで、この小路がこうだったから・・・。そうか、あのお宅がなくなってしまったのだと。ポッカリと開いてしまったところからは、今まで見えなかったお宅があらわれたり、周りの様子が一変する。数週間もすると、この空き地には、雑草がぼうぼうとなってしまうんだろうな。と思いながら。

おそらく、今までとは違って、少しだけ陽があたるようになった扉。

2 comments

1.  Guest (21 7月, 2008 - 20:39) says:

うちの近所には、空き家になった家がある(痴呆になったということで、入院施設に入られた)のですが、人住まなくなった家は、なんとなく気が抜けていくようですね。
建てられた家も取り壊されたりして、建物や住んでいた人の気配がなくなると、その場所は、違ったものになっていくんですね。
それを憶えている人の心の中に存在していくんでしょうね。

2.  hachi (22 7月, 2008 - 10:29) says:

この街にも随分と空家が増えたように思えます。お年寄りが自分の家を大切にして長年住んでいたであろう家です。今では、もうなくなっている木造の家です。子供の世代になりどうしようもなく朽ち果てていってしまったり、取り壊し空き地になってしまうところが、ここ数年、街を歩いて随分目立つようになってきました。なかには、とても趣きのあるお宅があったりして。現実には、古い家に住まいするのは、とても大変です。とくに冬の寒さなどは。手をかけていかなくてはいけないのも、今の家からすると面倒だったりと・・・。しかたないことといえ残念に思ってしまいます。