札幌の雪祭りが精密な雪の建築であるならば、小樽の「雪あかりの路」はアートなオブジェ。期間中、あちらこちらに無骨で、不器用そうな、それでいてユーモアのある雪や氷で表現された芸術品が点在することになる。
透明を照らすゆらゆら揺れているロウソクの灯には、ほっともさせられ、癒され、うっとり気分になるのであった。
昨年は南小樽会場で、日本酒の熱燗を呑みながら、三脚を構えていると、何度もすべり台から降りてくる子供達が、三脚にぶつかってくる。怒るという気分になれず、何度も失敗しながら『アイスキャンドルの城』を撮影した。
地元のオヤジさんもご婦人も子供も楽しんでいるのなら、札幌より小樽の方が祭りっぽい。
百聞は一見にしかず、決して小樽に訪れて損はない。
さて、写真です。撮影地は小樽市銭函。
もうとっくに雪あかりは終わっていたのに、優しく佇んでいたスノーマンでした。