Photographer (写真びと)。 北海道小樽市銭函在住。
かつては銭函の台所だった。 もっと昔は映画館だった。 食品のほとんどを扱い、 あっちこっちで世間話。 駐車場なんか無くたって、 みんなほとんど毎日来てた。
錆びたパイプ椅子に、黒いゴミ袋のシートカバー。 多分釣り人の予約席だと思われるが、 まだ人影は無かった。
何が釣れるのかな? The Boomの『釣りに行こう』を口ずさんでいた。
空にそろそろ夏雲が現われだした。 小樽側はどんより、札幌側はこんもりした雲があった。 この季節、自転車に乗れるのが何よりも楽しみだった。
小樽写真研究会で、年に一回の堂堂展がある。 その展示会に向けて、初めてギャラリー白方を使用し、 割付する為、採寸をし、それをCADに起した。 何を展示しようか、一番暗い場所で考えた。 そんな日も、今は懐かしい。
この道はいつか来た道。 第一生命のCFを見ていたら、 この道を思い出した。 クリエイターは60秒で泣かせてくれる。 まんまとツボにはまったCFだった。
逆光過ぎて、手前が完全につぶれてる。 フラッシュをたけば良かったと思った一枚。 失敗ポジでも、なんとなく雰囲気が出てるので、 まあ良しとしよう。 と思いつつリベンジを誓うのであった。
ばんえい競馬に初めて行ったのは数年前。 ゴールデンウィークが近くなると、 無性に行きたくなるが、最近は行ってない。 はっきり言うが、ばんえい競馬は臨場感がない。
前回紹介した幸子さんと一郎さんの物語の続きなのだ。 結論から言う。 半世紀を経たフィルムの現像と写真に、 面白いものが写っていたのだ。
先日の廃バスではないが、 これは秋の夕暮れ時、 ポジフィルムに、にじませた写真。
かつては、座られた後部座席が、 逆光に照らされて、刹那を漂わせていた。
少し暖かい日だった。 貸し農園に置かれた廃バス。 その奥に見える手稲山。
廃バスは納屋と化し、 見事にリユースされていた。
まだ当分手稲山から雪が消えそうにもないけど、 農園の土が頑張るぞって言ってるような日だった。
撮影地:札幌市手稲区手稲山口 Copyright (C) Kazuo Yamamoto