linkbait のブログ
ちょい投げセット
10月のある週末、手稲のフィッシュランドで「2.1mちょい投げセット」を買った。
小樽の港でチカ釣りをしているときに、周りの人がハゼなどを狙って投げ釣りしているのを見て、自分もやってみたいと思っていた。釣りの「常識」を知らない自分にとって、「ちょい投げ釣り」に必要な道具がすべてセットになっているこの商品はとても魅力的だった。
入門者向けの親切な説明書も一緒に入っていて、一般的な仕掛けの構成、糸の結び方、エサの付け方、投げ方など、自分がまさに知りたいと思っていたことがズバリ書いてあった。すばらしい。
ついでに、なんとなく(?)イソメも買った。
翌朝、いつもより早く目が覚めた。
天気も良かったので、さっそく、買った道具とエサを持って南防波堤に行ってみることにした。
全部で70匹
最初、前回ウグイにぐしゃぐしゃにされて針が3本しか残っていない仕掛けをそのまま使ってみると、すぐに10cmくらいのチカがかかった。今日はどうやら自分にもチカが釣れそうなので、買っておいた新しいスピード仕掛けに付け替えてスタート。
撒きエサを打たなくても仕掛けを下ろしただけで魚がうようよ寄ってくる。チカの食いがよく、次から次へとかかってきた。これなら確かに、子供でも、誰でも、この自分でさえも釣れる。
ときどき5~6cmのイワシの大群が押し寄せてくることもあり、こうなると仕掛けの針全部に魚がかかってきたりする。たくさん釣るには、釣れる方法だけではなく、釣った魚を効率よく取り込む方法も重要なんだなと思った。
面白いように釣れるので、いつまでも釣り続けていたかったが、雨が降り出したためスタートから約2時間で終了。例によってモタモタしながらも、チカ40匹、カタクチイワシ27匹、サバ3匹が釣れた。まともなおかずになる量の魚が初めて釣れたのでうれしかった。
頭と内臓を取り、天ぷら粉をつけて、から揚げにしていただいた。後で知ったが、チカの頭は残しておいたほうが美味いとのことなので、もしまた、たくさん釣れることがあれば、今度は頭ごといただきたいと思う。
チカ釣りふたたび
ウグイ釣りも楽しいけれど、チカ釣りのつもりで始めたのだから、やっぱりチカが釣りたい。そう思いつつ、例によってまたネットを見ていると、こんな記事を発見。
http://www.otaru-houmura.com/blog/%E5%AD%90%E4%BE%9B%E3%81%AB%E9%87%A3%E...
「子供でも、だれでも簡単に釣れる」というのがいい。これなら釣りが子供未満の自分でも釣れるかもしれない。この記事の日付から10日以上過ぎているけれど、まずは同じ場所に行ってみることにした。
年配のベテランらしき方々が釣りをしている。お話をうかがうと「今日はチカが釣れてるよ」とのこと。バケツを見ると3~40匹にはなりそう。「うわ、すごいですね!」と思わず叫ぶと、「今日はもうこれの3倍も釣ってるよ」とクーラーボックスを指差した。
そんな話を聞いているそばから、右で左で10~15、6cmくらいのチカが次々と釣り上げられていく。
ウグイ料理
少なくとも北海道の釣りでは、ウグイを釣って喜ぶ人は少ないようで、多くは捨ててしまうらしい。利用価値が低いからなのだろうが、なぜ利用価値が低いのかわからなかった。ウグイって食べられないんだろうか?
そう思って調べると、こんな記事が!
http://news.ohmynews.co.jp/news/20080529/25692
塩焼き、すり身、ハンバーグのほか、刺身、さらには浮袋まで食べてみたという驚愕のレポート。記事自体はネタなのだろうけれど、実際、食べられないことはなさそうだ。せっかく持ち帰ったのに捨てるのは悲しいので、さばいてみることにした。
やってみると、大量のウロコと硬い骨がこの魚の利用価値を落としていることがよくわかった。これを塩焼きで食べるのは相当つらそうだ。なんとか3枚におろし、骨を避けて普通に食べられそうな部分を取り出すと、2匹のウグイから小さい切り身が4枚完成。
油で揚げて食べてみると淡白な味。美味いというわけではないけれど、不味くて食べられないというほどでもない。ただ、あのウロコには閉口。流しやまな板がウロコだらけになって洗うのが大変だった。火を通すとはいえ寄生虫も怖いので、もう食べるのはよそうと思った。
かつてない大物
その後、またぱったりと静かになった。
海面には魚の姿が見えないので、竿を思い切り下に傾け、これまでよりも深いところに仕掛けが届くようにして様子を見ることにした。
しばらくすると、ぐぐぐ、ぐぐ、ぐん、と強烈なあたりがきた。
うわっ、なんだ!?
しなる竿を引き上げてみると、またまた初めて釣る魚だった。22~3cmくらいあっただろうか。デカくて重くて異様に元気。とりあえず、海水を張ったバケツに入れておいたが、ばしゃ、ばしゃ、と何度も飛び出しそうになった。
おっとっと、とそちらに気をとられていると、またしても強力なあたり。やっぱり同じ魚だった。2匹目はさらに元気に暴れまわり、仕掛けの糸が絡み付いてぐしゃぐしゃになってしまった。
持ち帰って調べるまでは、この「大物」が嫌われ者のウグイだとはわからなかった。
色内埠頭公園
次の休日、午後から、今度は色内埠頭へ。ここは、ホウムラさんのページを見ていて、どんなところか行ってみたいと思っていた。
http://www.otaru-houmura.com/blog/%E5%B0%8F%E6%A8%BD%E8%89%B2%E5%86%85%E...
情報どおり公園に駐車場やトイレがあってカップルや家族連れに良さそう。岸壁でキャンプみたいにバーベキューをしながら釣りを楽しんでいる家族連れもいた。ちょうど上記ページの地図にマーキングされている付近の空きスペースに入れていただき、いつもの道具でスタート。
しばらくして、過去最強か、というあたり。引き上げると僕の釣り史上「過去最大」のサバ!
さらに、こちらも「史上最大」のチカ。12~3cmだろうか。そういえば、自分はチカ釣りをしていたのだった。うれしかった。
あと、サヨリも一匹釣り上げた。食いついたのではなく、偶然体に針が引っかかったようだった。
理由はどうあれ、魚は何であれ、とにかく釣れるのは楽しかった。
サヨリ、豆サバ、ウミタナゴ
この魚はサヨリといって高級魚らしい。
http://www.zukan-bouz.com/fish/datu/sayori.html
ただ、釣れた魚は上のページの写真よりも細長く見えて、ちょっと違うような気もする。もしかして、こっちのトウザヨリ?
http://www.zukan-bouz.com/fish/datu/touzayori.html
でも生息域が違う。いろんなホームページを見ても「サヨリ」と書かれているから、やっぱりサヨリでいいのか。
その後、5~6cmくらいのサバや、昨日に続いてウミタナゴが釣れた。こうして見ると金魚にもちょっと似ている。ちなみに、うちでは縁日ですくった金魚を一匹飼っている。この魚は僕からエサを与えられるのに、釣ったウミタナゴは僕に頭を切り落とされる。同じ魚でもずいぶん境遇が違うものだと思った。
釣りに来るたびに違う魚が釣れる。
次回は何が釣れるのか?
第一埠頭で
明けて日曜日、天気はよかった。午後、港に車を走らせる。
港内のどこに、どんな釣り場があるのか知りたくて、昨日とは違う場所に行ってみることにした。何を釣るために、どんな道具を用意して、どこのポイントを狙う、ということを考える頭脳も知識もないので、新しい場所ならどこでもよかった。
そんな感じで、この日は第一埠頭へ。
これまでと同じ道具で同じ釣り方。延べ竿にスピード仕掛け、アミを付けて海に垂らすだけ。これしか知らないなんとかのひとつおぼえ。
すぐに魚がかかった。
引き上げてみると、またまた初めて釣る魚。
細長くて口先が鳥のくちばしのように長い。針を外そうと魚をつかむと、後ろのほうから茶色いものが噴き出してきた。死に際のヤケクソ攻撃か?
うゎ、なんだこりゃ、、、
ウミタナゴ?
小樽や近郊の釣りをテーマにしたホームページやブログをいろいろ調べてみると、このちょっと鯛にも似た魚は「ウミタナゴ」っぽい。(僕が釣ったやつは小さすぎて、あちこちのホームページに掲載されている写真と見比べるのが難しいのですが)
http://fishing-forum.org/zukan/mashtml/M000506_1.htm
釣れてもあまりうれしくない魚みたいだけれど、釣り入門未満の僕には貴重な「釣果」だった。天ぷらにして美味しくいただきました。
しかし、体の表面がぬるぬるしている最後の1匹はいまだわからず、これは宿題に。
ともあれ、この日、魚釣りの魅力にハマってしまった気がした。前に南防波堤で言われた予言どおりになったと思った。
何の魚かわからない
その後も、糸を垂らすとすぐに魚が寄ってきて竿がぐぐんと振動、引き上げると4、5回に一回くらいは魚の口に針が引っかる。夕暮れ時の築港で、そんな興奮のひとときが過ぎていった。
いよいよ暗くなり、エサを付けるにも難儀するようになってきたので終了。
結局、3~40分の間に6匹の魚が釣れた。
家に帰ってきて、釣ってきた魚を明かりの下で見てみると3種類の魚が釣れていたことがわかった。最初の魚は尾びれから伸びる「ゼンゴ」からアジとわかったが、残りの2つは何の魚かわからない。
北海道で釣れる魚というと、アジ、サバ、チカ、ホッケ、イワシ、ニシン、ハゼ、ソイ、アブラコ、カジカ、ガヤ、、、
うーん、どれも違うような気がする。
これらはいったい何の魚なのだろう???